93 さざんかの下に   | 一日一首~うたかたに恋の歌語り~

93 さざんかの下に  


さざんかの木の下眠る君をゆり起こしたい抱きたいこんなにも




そこには 愛してやまない いぬが眠っている


暑い夏の日

たった一日 病んで

そのまま いってしまったあのこ


そこに 埋められたと知ったとき


ほりおこしたい衝動に かられた


どんな姿でも ふれたかった

抱きたかった

起きてよ と ゆり起こしたかった


    

    ゆっくり ねかせてあげないと いけないよ…



言われて はっと気づいた

あさはかな 衝動


ごめんね


いままで 

たくさんのしあわせを やすらぎをくれて


ありがとう


忘れないからね



もうすぐ 


5回目の 夏がくる





さまざまな恋の風景、ひとの風景を歌によんでみたいと思います