68 また会える | 一日一首~うたかたに恋の歌語り~

68 また会える



また会える確かな思いさえあれば生きてゆけるよすぐまた会える



その日を境に
遠く はなればなれになってしまった人
誰でも 何人か思いつくよね

転校 転勤 引越し 卒業 入学
理由はいろいろ

でも 今まで身近にいて
たいせつな時や 思い出を共有した人との
別れがたい別れであることは同じ

距離が遠く離れたら
会えなくなったら
疎遠になる??

それは 自分たち次第

今までのように 毎日のようには会えないだけだよ

物理的距離と
ココロの距離は 別だよ

会おうと思えば かならず会うと思えば
生きてさえいれば
また いくらでも会えるんだからね

生きて 同じ空の下にいて
同じ太陽に 照らされている
同じ雨に ぬれている
離れた場所で 同じ月を 眺めている

そう考えれば
ちっとも問題ないよ

克服しなきゃいけないのは
すごく会いたいときに
すぐ話したいときに
会えない 話せない

そういうさびしさだけ

そんな日 そんな瞬間は
じょうずにやり過ごして

また会おうね

年をかさねてゆくと
こんなふうに 遠く離れながらも
その存在をいとおしむ人が たくさんふえてくるよ

しあわせな さびしさだね

もし 生死を分かつ 別れがきたら…?

いつかは
また 同じ世界で再会できる と

信じていようと思う

それまでは みまもってくれていると

自分が死んだなら みまもっていてあげたいと





さまざまな恋の風景、ひとの風景を歌によんでみたいと思います