52 ナースの吾なれど  | 一日一首~うたかたに恋の歌語り~

52 ナースの吾なれど 



病めるはらから救うより救われ教わること多きナースの吾よ




誰かの役にたちたくて
病んでいる人の手助けがしたくて

ナースになった

でも実際は
いたらない自分に気づくばかり
未熟な自分がはがゆいばかり

病む人の しなやかなつよさに
傷ついた人の やさしさに

教えられ 救われることばかり

年をかさねた今でも

私は 
誰かの役にたっているといえるのでしょうか
こんな私でも 生きていていいのでしょうか

ときどき
叫びだしたくなる





さまざまな恋の風景、ひとの風景を歌によんでみたいと思います